MXR (エムエックスアール) / Carbon Copy Analog Delay レビュー

アナログディレイがリーズナブルな価格で買えちゃうMXRのカーボンコピー

MXR Carbon Copy アナログディレイペダル
MXR Carbon Copy

今回アナログのディレイ購入は初めてになります。
デジタルディレイはmaxon DD-02とBossのDD-6をずっと使用してきました。カーボンコピーアナログディレイのファーストインプレッションは、確かにデジタルディレイとは違い、残響音はハイが削れた丸い音がする、といった感じです。

アナログディレイ使用は初めてだったため、こんなモノかって程度の感想でした。元々、ディレイエフェクトは好きな方でワクワクするタイプなのですが、このカーボンコピーに関しては、何故かワクワクしなかったのです。

ネットでの高評価なレビューを参考に購入したアナログディレイMXR Carbon Copyなのですが、実はあまりピンとくるものじゃなかったので、レビューを書かずにいました。

同時期に購入したファズMXR Classic 108 Fuzzにはワクワクしたのですが。。。

で、最近Line6 DL-4を中古で入手いたしましたので、DL-4のアナログディレイ(こちらはモデリングで純粋なアナログ回路では無いと思いますが)との比較にて、わかってきた違いについて書いてみたいと思います。

DL-4のアナログディレイには僕が空間系エフェクターに求める音の広がりを感じます。おそらくこれがワクワク感に繋がっているんじゃないでしょうか。この音の広がりがカーボンコピーには感じられないのです。
何故、カーボンコピーに音の広がりが感じられないのか。自分なりにDL-4とのディレイ音の違いを聞き比べてみました。かなり主観的で好みもあると思いますので、その点ご容赦いただきたいと思います。

■ MXRカーボンコピーの残響音は中低音がかなり出ます。ハイが削られるので、音に丸みが感じられます。かなり太い残響音ですが、ハイが削られているので、うるさい印象はありません。むしろ主張が少ない音です。フィードバックを増やすと一発目の残響音がそのまま小さく繰り返される印象です。残響音に厚みがあるからなのか、少し音が歪む印象があります。これがアナログディレイの持ち味なのかもしれませんが、僕の耳には馴染まないみたいですwゴメンナサイ

■ これに対し、DL-4のアナログディレイの残響音は線が細くクリアな印象です。DL-4では残響音のハイとローをコントロールする事ができるので、カーボンコピーの残響音に近づけるために、ハイを削って、ローを出しているのですが、それでも残響音の音の厚みはカーボンコピーに劣ります。フィードバックを増やすと残響音の成分が繰り返される毎に削られて細く変化していきます。ただこの残響音の変化で空間的な広がりが感じられるような気がします。

僕なりの結論としましては、MXR Carbon Copyはアナログらしさを最大限表現したエフェクターだと思いました。デジタルディレイとの違いを明確にする為に、少し大袈裟にアナログ感を演出したんじゃないかな。ただ、元々アナログディレイは如何にクリアで美しい残響音を作るかって試行錯誤の中で奇跡的に素晴らしいバランスに至ったモノだと思っています。なのでアナログ回路を用いながらも、クリアな残響音を目指している製品の方に、僕は魅力を感じます。


なんだか酷評しちゃってますが、サウンドハウスでの評価はかなり良いみたいですので、チェックしてみてください。
尚、このCarbon CopyとLine6のDL-4のお陰で、アナログディレイへの興味は大きくなっちゃってます。

『アナログ回路を用いながらも、クリアな残響音を目指している製品』という点で、Maxonのアナログディレイが気になるな(笑)

LINE6 ( ライン6 ) / DL4に関してはかなり気に入っておりますので、後日レビューしてみたいと思っています。

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