Crowther Audio Hot Cake 3knob レビュー

低音がファットで粒々の音が気持ち良い極上歪みエフェクター

crowther audio hot cake オーバードライブ
Crowther Audio Hot Cake

細かな粒子が凝縮されたような、気持ちの良い歪みが得られるエフェクターです。
音のレンジ、特に低音に余裕のある太い歪み感がなんとも良いですね。

ピッキングニュアンスにも敏感で、ドライブツマミ12時程度でも優しく弾くとほとんど歪まなくなります。クリーンな音が得られます。もろにギターとアンプの音になります。エフェクターによる味付け無しのあまりにクリーンな音なので、小さなアンプで使うとショボイ音になっちゃいます。強いピッキングでのファットなサウンドとの対比が極端なので、ある程度大きなアンプで使う事が前提になってきます。ギターとアンプだけで良いクリーンサウンドを作る事ができて初めて、このエフェクターの良さが出てくると思います。試奏時はJC-120で試しましたがウォームで良いクリーントーンが得られました。

他の方のレビューでよく目にするBOSSのBD-2に近い歪み方っていうのには同意します。
音全体が優しく歪むMaxon OD808のようなタイプでは無く、強く弾いたアタック部分が歪むタイプのエフェクターです。

ただ、BD-2よりも歪みの粒子のキメが細かく、低音域に余裕の感じられる響きがあるので、印象はだいぶ違いますね。
BD-2がザックリした粒子の粗さが特徴のブルージーな歪み方なのに対してHotcakeは上品でジューシーな歪み方です。両方ともに強いアタック音が歪むタイプのエフェクターであるところは似ているなとも感じました。

このHotcakeまだまだ日本では高価なエフェクターにあたると思いますので、お金に余裕のある方や、音に対するすごい拘りがある方にしかおススメはできないかな。
BOSSのBD-2 ブルースドライバーも十分素晴らしいエフェクターであると思いますし価格もお手頃です。

うーん、でもHotcakeのサウンドに大いに魅力を感じているのも事実です。もう少し使い込んで、再度レビュー書いてみたいと思えるエフェクターです。見た目も可愛いし◎でもちょっとオッサンの趣向品て気がしないでもない(笑)

実はPavementのスティーブン・マルクマスの機材の中にこのペダルの名前をみつけてから気になって仕方が無かったんです!

このCrowther Audio Hot Cake 3knobを試奏させてもらう際、PRESENCEのコントロールが、ツマミではなく切り替えスイッチになっているCrowther Audio Hot Cake STDモデルの中古も試させていただいたのですが、音に関しては良い音してました。ただ、ステージ上で乱暴に扱うには、切り替えスイッチが非常に小さくて頼りない感じがしてしまいました。プレゼンスコントロールがツマミである方が使いやすいし、丈夫そうに見えた(笑)
後、音の劣化というこのペダルの弱点が3knobタイプでは改善されているそうです。

あっ!勿論、中古での購入です◎